そもそも「温泉」の条件って?
1948(昭和23)年に公布された「温泉法」という法律によって以下のどちらかの条件にあてはまっていれば「温泉」とされています。
- 源泉の温度が25℃以上
- 源泉の成分が「リチウムイオン」「メタけい酸」「重炭酸そうだ」「ラドン」などの、特定の19種類の成分がひとつでも規定値に達しているもの
「温泉」のうち、特に療養に役立つ泉質をもつものを「療養泉」と呼びます。
温泉の分類
温泉にはいろいろな種類があり、温泉の分類方法は大きく4つあります。
泉温による分類
源泉の湧出時の温度によって、4種類に分類されます。
- 冷鉱泉:25℃未満
- 低温泉:25~34℃未満
- 温泉:34~42℃未満
- 高温泉:42℃以上
pH値(液性)による分類
源泉の湧出時のpH値によって、5つに分類されます。
- 酸性:pH 3未満
- 弱酸性:pH 3以上6未満
- 中性:pH 6以上7.5未満
- 弱アルカリ性:pH 7.5以上8.5未満
- アルカリ性:pH 8.5以上
浸透圧による分類
浸透圧は、簡単にいうと2種類の濃度が異なる液体が、濃度を一定に保とうとして水分が移動する力のことです。
温泉の場合の浸透圧とは、温泉に含まれる化学物質の濃度を体液の濃度を基準に3種類に分類されます。
- 低張性泉:温泉1kgあたりの化学物質の総量が8g未満
- 等張性泉:温泉1kgあたりの化学物質の総量が8g以上10g未満
- 高張性泉:温泉1kgあたりの化学物質の総量が10g以上
泉質による分類
「療養泉」は、温泉に含まれている化学成分の種類によって大きく11種類に分類されます
- 単純温泉
- 二酸化炭素泉
- 炭酸水素塩泉
- 塩化物泉
- 硫酸塩泉
- 含鉄泉
- 含アルミニウム泉
- 含銅-鉄泉
- 硫黄泉
- 酸性泉
- 放射能泉